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寄稿で被リンクを増やす!初心者でもできる効果的なSEO対策
自然な被リンクを増やすなら、寄稿という方法が最も安全で効果的だよ!
被リンク獲得にはいくつかの方法がありますが、初心者にも取り組みやすく、自然で質の高いリンクを得やすいのが「寄稿」です。寄稿とは、他のウェブサイトやメディアに記事を提供することで、記事の末尾や著者紹介欄に自サイトのURLを掲載してもらう手法です。これにより、SEOに効果的な被リンクを獲得することができます。
この記事では、寄稿を使った被リンク獲得の方法について、初心者向けにわかりやすく解説します。
寄稿で被リンクを獲得するとは?

「寄稿による被リンク獲得」とは、他人の運営するWebメディアに自分が記事を提供し、執筆者として紹介されることで、自サイトのリンクを貼ってもらう方法です。
寄稿記事の最後には「この記事を書いた人」などのライタープロフィール欄が設けられており、ここに自分のサイトURLを掲載してもらうことで、自然な形の被リンクを得ることができます。
被リンクはGoogleがサイトを評価する上で非常に重要な要素です。
特に寄稿によるリンクは、信頼性が高く、自然なリンクとして評価されやすいのが特徴です。
寄稿で被リンクを獲得するメリットとデメリット
取り組む前にメリットとデメリットの両方を理解しておきましょう。
メリット
メリットとしては以下のようなものがあります。
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| SEO効果 | 自然で評価されやすい被リンクを獲得できる |
| 信頼性向上 | 専門家として認知される |
| ブランディング | 自サイトやサービスの知名度が上がる |
デメリット
一方で以下のようなデメリットもあります。
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| 時間がかかる | 記事作成や寄稿先の調査に労力が必要 |
| 掲載される保証はない | 運営者の判断で断られる場合もある |
| 即効性は低い | 効果が出るまでには継続が必要 |
寄稿による被リンク獲得の流れ

それでは実際に寄稿による被リンク獲得の流れを順番に解説していきます。
基本的には以下のような流れになります。
- 寄稿先サイトを見つける
- 記事の提案を送り、承認を得る
- 寄稿先の読者に価値ある記事を掲載する
- 記事末尾のライタープロフィールに自サイトのURLを記載する
- 記事が公開され、被リンクを獲得する
寄稿先サイトの選び方
寄稿による被リンク獲得で最も重要なのが、「どこに寄稿するか」という寄稿先の選定です。質の低いサイトに寄稿しても効果は期待できませんし、逆効果になることさえあります。この章では、初心者の方でも実践できる寄稿先の選び方を解説します。
基本的な探し方は「寄稿 募集」「ライター募集」「ゲスト投稿」などで検索して見つけますが、効果的な被リンクを獲得するために、以下の条件を満たしている寄稿先を選びましょう。
自分のサイトと親和性がある
最も重要なのが自分のサイトとの親和性です。例えば、自分がIT用語に関するサイトを運営しているなら、AI、プログラミングなど関連するテーマを扱うメディアへの寄稿が効果的です。全く無関係なテーマのサイトからのリンクは、SEO効果が低いだけでなく、不自然だと判断される可能性もあります。
適度なドメインパワーがある
被リンクはドメインパワーが高いサイトほど効果があります。ahrefsなどのサイトでサイトのドメインパワーを調べ、自分のサイトよりも高いサイトを選ぶと良いでしょう。
dofollowリンクが許可されている
リンクには「dofollow」と「nofollow」の2種類があります。SEO効果があるのはdofollowリンクです。寄稿先のサイトが、ライタープロフィールにdofollowリンクを許可しているか、事前に確認しましょう。
確認方法は、既存の寄稿記事のライタープロフィールを見て、リンクのHTMLソースコードに「rel=nofollow
」と書かれていないかチェックすることです。ブラウザの開発者ツールを使えば、簡単に確認することができます。

定期的に更新されている
最後の投稿が数年前で放置されているようなサイトは避けましょう。定期的に更新されているサイトは、それだけ運営者が真剣にコンテンツを管理しており、検索エンジンからの評価も高い傾向があります。また、あなたの寄稿記事も多くの読者に読まれる可能性が高くなります。

記事には「更新日」が表示されていることが多いので、この部分をチェックすると良いでしょう。
2. 寄稿する記事の内容を考える

寄稿先のサイトが見つかったら寄稿する記事の内容を考えます。採用されやすい記事にするためにも以下の点に気をつけましょう。
- 読者に役立つ内容を提供する
- 専門知識や経験を活かす
- 相手サイトの読者層に合わせる
- 自サイトへのリンクはプロフィール欄に1本のみとする
3. 寄稿の申し込み方
次は寄稿の申し込みです。この時に送るメール文の内容で採用されるかどうかを大きく左右します。寄稿依頼メールには以下の4つの要素を含めましょう。
- 件名: 「【寄稿提案】〇〇に関する記事執筆のご相談」など、簡潔で目的が明確なもの
- 自己紹介:自分が誰で、どんな専門性を持っているか(2~3文程度)
- 提案する記事のタイトル: 具体的で魅力的なタイトル案を1〜3本
- 記事の概要と読者へのメリット: 何を書くのか、読者にどんな価値を提供するか
寄稿依頼メールの例
以下は、寄稿提案文の基本的なテンプレートです。これをベースに自分の言葉でカスタマイズしてください。
寄稿依頼メール例
初めまして。◯◯に関する情報発信を行っている〇〇と申します。
貴サイトの読者層と私の専門分野が近く、ぜひ寄稿させていただければと思い、ご連絡いたしました。
寄稿案として、以下のテーマを考えております。
・例:「初心者でもわかる生成AIの活用法」
・例:「サブスクのムダをなくすアプリ活用術」
記事は読者の役に立つ内容を意識して作成いたします。
ご興味をお持ちいただけましたら、原稿をお送りいたしますので、ご確認いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
執筆者プロフィールの作り方
寄稿記事でもっとも重要なのが、執筆プロフィール欄です。ここが被リンク設置場所になるため、しっかりと作成しましょう。
プロフィールに入れるべき情報としては以下の4つがあります。
- 名前
- 肩書
- 簡単な経歴・実績
- 自サイトURL
以下が記入例です。
プロフィール例
大手SIerでの経験を経て2017年に独立。マネーフォワードをはじめとする多数のWebサービス 開発に携わる。2018年にプログラミング学習サイト「Pikawaka」をリリースし、2022年に 株式会社Pikawakaを設立。現在は週末通学型プログラミングスクール「Pikawaka Class」を運営。
参照リンク:Pikawaka
このようにプロフィールを作成することで、単なる自己紹介ではなく、自然な被リンクとしてリンクを貼ることができます。
寄稿公開後の確認作業
記事が公開されたら、まず確認しておきたいのが被リンクの属性です。
せっかく寄稿しても、リンクがnofollowになっている場合は、SEO評価にはほとんど影響しません。
ブラウザの検証機能を使い、rel属性にnofollowがないか確認をしましょう。rel属性自体がなければそのリンクはnofollowではありません。
<a href="https://example.com">公式サイトはこちら</a>
上記のようにrel属性がない(またはdofollow)状態が理想です。
このチェックを怠ると、せっかくの寄稿効果が半減してしまうこともあります。
公開後は必ずリンクの状態を確認し、問題があれば運営者に問い合わせてみましょう。
実際の寄稿による被リンク獲得の流れ
最後に、寄稿によって被リンクを獲得するまでの具体的な手順を、実践形式で紹介します。
今回は例として、「Pikawaka」が実際に寄稿し、被リンクを設置してもらうまでの流れを見ていきましょう。
まずは、寄稿先となるサイトを選定します。
Pikawakaは、IT技術や開発に関する知識を解説するITメディアであるため、同じくIT関連の技術情報を発信しているサイトをターゲットとします。
※ 今回は、初心者でも寄稿しやすい中規模のITメディア「TechCrunch」(架空のサイト)を例として説明します。
調べたところ、以下のサイトがPikawakaと同じテーマを扱っていて、ドメインパワーも高く、更新も頻繁に行われているため、こちらのサイトに寄稿をしてみます。

次に寄稿をするためのメールを作成します。
今回は、次のような内容でメールを作成しました。
寄稿に対する提案メール
TechCrunch運営者様
初めまして。IT技術や開発に関する情報発信を行っているPikawakaの宮嶋と申します。
貴サイトの読者層と私の専門分野が近く、ぜひ寄稿させていただければと思い、ご連絡いたしました。
寄稿案として、以下のテーマを考えております。
・例:「初心者でもわかる生成AIの活用法」
・例:「ChatGPT API + Pythonで作る技術文書自動生成ツール」
記事は読者の役に立つ内容を意識して作成いたします。
ご興味をお持ちいただけましたら、原稿をお送りいたしますので、ご確認いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
Pikawaka
https://pikawaka.com/
すると以下のような返信が来ました。
相手からの返信メール
宮嶋様
お世話になります。
TechCrunchの田中と申します。
Pikawakaの宮嶋様より、この度は弊サイトへの寄稿のご提案をいただき、誠にありがとうございます。
ご提案いただきましたテーマ、特に「初心者でもわかる生成AIの活用法」や「ChatGPT API + Pythonで作る技術文書自動生成ツール」は、弊社サイトの読者層にとって大変興味深く、有益な内容になると感じております。
弊サイトとしても、宮嶋様のような専門的な知見をお持ちの方にご寄稿いただけるのは大変光栄です。
つきましては、ぜひ具体的な内容を拝見したく、まずは「初心者でもわかる生成AIの活用法」の原稿(または概要・構成案)をWordファイルでお送りいただけますでしょうか。 内容を確認させていただき、改めて正式なご依頼についてご連絡させていただきます。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
寄稿許可のメールが来ました。
次は寄稿するための記事を作成いたします。
作成には時間がかかりますので、まずはお礼のメールを送ります。
お礼のメール
TechCrunch
田中様
お世話になります。 Pikawakaの宮嶋です。
早速のご返信、誠にありがとうございます。 また、寄稿について前向きにご検討いただき、重ねて御礼申し上げます。
承知いたしました。 ご依頼いただきました「初心者でもわかる生成AIの活用法」の記事原稿を、優先して準備させていただきます。
つきましては、来週初めを目途に原稿をお送りいたします。 お忙しいところ恐縮ですが、内容をご確認いただき、フィードバックをいただけますと幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
次は原稿の作成です。今回はWordでという指示があったのでWordで原稿を作成します。特に指示がない場合はWordまたはGoogle ドキュメントで作成するのが良いでしょう。

見出しや表も相手が編集しやすいよう、しっかりと定義しておきましょう。
記事が完成したら原稿をメールで送ります。
原稿返信メール
TechCrunch
田中様
お世話になります。 Pikawakaの宮嶋です。
つきましては、ご依頼いただきました寄稿案「初心者でもわかる生成AIの活用法」の原稿が完成いたしましたので、添付にてお送りいたします。
【添付内容】
原稿本文: 寄稿原稿_生成AI活用法_宮嶋.docx
お忙しいところ恐縮ですが、内容をご確認いただけますと幸いです。 もし、修正や加筆が必要な箇所、その他ご要望がございましたら、お気軽にお申し付けください。
どうぞよろしくお願いいたします。
その後、以下のようなメールが届き、掲載が決まりました。
掲載決定メール
宮嶋様
お世話になります。
先般お送りいただきました「初心者でもわかる生成AIの活用法」の原稿について、社内で確認が完了いたしましたので、ご連絡いたしました。
この度は、大変質の高い、読者の皆様にとって非常に有益となる内容をご執筆いただき、誠にありがとうございます。貴サイトへの寄稿を正式にお願いしたく、掲載を決定いたしました。
【掲載スケジュールについて】
記事は、〇月〇日(〇)に公開予定です。
【修正・調整事項】
原稿内容につきましては、このまま使用可能なクオリティでございましたので、大きな修正はございません。
【著者プロフィール・写真のご提出】
記事公開にあたり、著者プロフィールをご提出いただきたく存じます。
提出期限: 【〇月〇日(〇)】
内容: 簡潔なご経歴、専門分野、Pikawakaのご紹介など(3〜5行程度)
お忙しいところ恐縮ですが、ご対応いただけますと幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
次に、掲載してもらうプロフィールを含んだメールを送ります。
プロフィール送信メール
TechCrunch
田中様
お世話になります。 Pikawakaの宮嶋です。
この度は、「初心者でもわかる生成AIの活用法」の掲載を正式に決定いただいたとのこと、誠にありがとうございます。大変光栄です。
記事のクオリティについてもお褒めの言葉をいただき、安堵いたしました。
つきましては、ご依頼いただきました著者プロフィールをお送りいたします。
【著者プロフィール】
宮嶋 勇弥(株式会社Pikawaka 代表取締役)
大手SIerでの経験を経て2017年に独立。マネーフォワードをはじめとする多数のWebサービス
開発に携わる。2018年にプログラミング学習サイト「Pikawaka」をリリースし、2022年に
株式会社Pikawakaを設立。現在は週末通学型プログラミングスクール「Pikawaka Class」を運営。
参照リンク:Pikawaka
お忙しい中、掲載準備を進めていただき感謝申し上げます。 記事の公開を楽しみにしております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
記事公開日になりましたら、どのように掲載されているか確認をします。

確認したところ、プロフィールにしっかりと自サイトへのリンクが貼られているのが確認できました。
念の為、nofollowになっていないかも確認します。

調べたところ、rel属性はなかったので問題なさそうです。
これで寄稿による被リンクが獲得できました。
記事の公開完了メールが来たら、それに対する感謝のメールも送っておきましょう。
まとめ
寄稿による被リンクの獲得は、SEO効果とブランディング効果を同時に得られる戦略です。
価値ある記事を提供し、信頼を得ることで自然な被リンクを積み重ねられます。
ぜひこの記事を参考に地道に続けることで、自サイトの検索順位と信頼性を高めていきましょう。
この記事のまとめ
- 寄稿は自然で高品質な被リンクを得る最も安全な方法です
- 継続することでサイトの信頼性と認知度が向上します
- 成功の鍵は寄稿先選定・記事内容・プロフィール作成にあります