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【IT用語】 RAID5について徹底解説!

RAID5とは、複数のハードディスクを一台のハードディスクに見せて、実データもパリティ(誤り検出用データ)も分別せずハードディスクに保存することで、負荷分散しデータの高速化と冗長性を確立するHDDのデータ保存方法です。
RAID5のイメージ
この章では、RAID5についてイメージしやすいように解説します。
RAID4との違い
このRaid5について話すにはRaid4の復習をする必要があります。
Raid4はブロック単位でデータを保存する方法なので、byte単位で保存していたときよりも早く保存できる方法でした。
ただ実データとパリティ(誤り検出用データ)は別々のHDDに保存していました。
その別々で保存する事ががデータを保存するスピードを遅らせていたことになります。
例えばレジで考えてみましょう。
5台のレジがあります。
4台が普通のレジ、1台のレジが誤り検出用データだけを記録するレジだとします。
するとこの一台のレジは4台のレジが処理する分だけ、レジのデータが壊れたとき用の誤り検出用データを保存する必要があります。
つまり圧倒的にこの一台のレジにかかる負担は大きいわけですね。
Raid5の処理能力
ではRaid5とはどういうモノかというと、専用レジというモノを用意しません。
つまりどのレジもデータの保存も行うし、誤り検出用データも保存するわけです。
これでどの様なことが言えるかというと、全てのレジが均等な忙しさになるわけですね。
例えば8人の人が4台のレジに並んでます。
8人の処理を4台のレジがしているとき、1台の誤り検出用データレジは8人分処理しなければいけません。
めちゃ一つのレジだけ負担がすごいわけです。
なんせ一台で8人分のデータを処理するからです。
ただこれが専用レジを用意しなければどうなるでしょうか。
5台のレジがそれぞれデータの保存も行うし誤り検出用データの保存も行うので、均等な忙しさ + 全員でやるので早い
Raid4、レジの処理は早かったが、誤り検出用データの保存だけ時間がかかった
Raid5、全員でレジの処理もするし、誤り検出用データの保存もするからレジの数だけ早くなる。
↓
Raid4、実データの保存は早かったが、誤り検出用データの保存だけ時間がかかった。
Raid5、実データの保存も誤り検出用データの保存も一緒にやるのでHDDの数だけ処理が早くなる。
Raid4とRaid5には上記の様な違いがあります。
RAID5であれば、HDDもそこまで堅牢なものを用意しなくても、下記のような普通のもので大丈夫でしょう。
Western Digitalの一般用HDD「WD Blue」です。
この記事のまとめ
- RAID5とは、複数のハードディスクを一台のハードディスクに見せて、実データもパリティ(誤り検出用データ)も分別せずハードディスクに保存することで、負荷分散しデータの高速化と冗長性を確立するHDDのデータの保存方法のこと
- HDDの数だけ処理が早くなる
- 実データ保存と誤り検出用データ保存を同時にやるという特徴がある
