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生成AIを使って要件定義書を作成しよう

この記事で出来るようになること

このカリキュラムでは生成AIを使い、アプリの要件定義書から仕様書、データベース設計を作成します。最終的に以下のようなドキュメントを作成するのがゴールとなります。

カリキュラムのゴール動画

要件定義書とは

システム開発において最も重要な工程のひとつが「要件定義」です。その成果物でもある「要件定義書」は、プロジェクトの成功を左右するといっても過言ではありません。

要件定義書とは「何を作るのか」「なぜ作るのか」「誰のために作るのか」を明確にするためのドキュメントです。これにより、開発者と依頼者(クライアントやユーザー)との間で認識のずれをなくし、共通のゴールを共有することができます。

要件定義書に含まれる主な項目

  • システムの目的・背景
  • ターゲットユーザー
  • 機能一覧
  • 画面構成やUIの概要
  • システム要件(ブラウザ対応、OS、使用技術など)

本来はヒアリングやミーティングを通して、これらの情報を集めて作成しますが、生成AIを活用することで素早く作成することができます。

要件定義書を作成しよう

ここからは、生成AIを活用して実際に要件定義書を作成するプロセスを紹介します。今回は、思考を深掘りしながらアイデアを洗練させていくTree of Thoughtsプロンプティングという手法を活用します。

この方法を使えば、「とりあえず書いてみる」ではなく、「比較検討→分析→選定→具体化」という思考プロセスをAIと共に進めることができ、現実的かつ実用的な要件定義書を導き出すことが可能です。

Tree of Thoughtsプロンプティングとは

Tree of Thoughts(ToT)とは、1つの問いに対していきなり答えを出すのではなく、複数の選択肢やアイデアを出し、それらを比較・評価・統合しながら最良の結論に導くプロンプト設計手法です。

従来の直線的な「問い→答え」ではなく、「問い→複数の分岐→思考→統合→結論」という「思考の木」のような構造を持つことから、この名前がついています。

ToTの利点は次の通りです。

  • 思いつきだけでなく、論理的に構築された選択肢が得られる
  • 複数の視点から検討されるため、視野が広がる
  • 現実的な実行プランを導きやすい

では、実際にこの手法を使って要件定義書を作っていきましょう。

プロンプトを作成しよう

ここからは、生成AIを活用して実際に要件定義書を作成するプロセスを紹介します。
まずはAIにいくつかの案(枝)を出しておらいます。下記プロンプトの◯◯の部分には自分が作成したいアプリのジャンルを入れます。(例:メディアサイト、転職サイトなど)

◯◯サイトのコンセプトアイデアをいくつか考えてください。これからの時代に合った需要のある内容を考えてください。

では今回は例として「マッチングサイト」のアイデアを出してもらいます。

マッチングサイトのコンセプトアイデアをいくつか考えてください。これからの時代に合った需要のある内容を考えてください。
AIからの回答例を見る

このようにいくつかの例を考えてくれます。
次は「評価」です。以下のようにそれぞれを評価し、2つに絞ってもらいます。

提案されたサイトのコンセプトに基づき、どのアイデアが実現可能か、また市場への影響と顧客の反応を評価して2つに絞ってください。
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次に選ばれた2つのサイト案の要件定義書を作成してもらいます。

選ばれた2つのサイトのコンセプトに対して、それぞれ具体的な要件定義書を作成してください。どのようなサービスを提供するか、具体的なステップを含めて説明してください。
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このようにかなり具体的に要件定義書を作成してもらえました。
技術スタックを自分のスキルに合わせたければ、言語を変更してもらうなどして調整します。

最後に結論として、今回は最もコスト効果が高いサイトを決定してもらいます。

提案された計画の中から、最もコスト効果が高いサイトを決定してください。 どの要素が最も重要か、その理由も含めて説明してください。
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このようにして、最終的に作成するアプリの要件定義書をステップバイステップで作成することができました。

アプリの要件定義書を作成しよう

カリキュラムのプロンプトを参考にし、作りたいアプリの要件定義書を作成しましょう。
※作成した要件定義書は次のカリキュラムで使用するので、会話は削除しないでください。