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【お役立ち情報】 ディスプレイの設定を変えてMacを見やすくしよう!
Macはシステム環境設定から、ディスプレイの設定を変更することができます。ディスプレイを見やすく調整することは、作業の効率化と疲労軽減に繋がります!
Macでは次の画面から、ディスプレイの映像の映り方や、内蔵 / 外部ディスプレイの接続設定を調整することができます。
この記事では、お手元のMacの画面と照らし合わせながら操作ができるように、設定の調整方法を画像と動画を交えながら丁寧に解説します。
Macに外部ディスプレイを初めて接続する方は、記事後半の「外部ディスプレイをつないでみよう」からお読みください。
映像の映り方を調整しよう
この章では、内蔵ディスプレイと外部ディスプレイの映像の映り方を調整する方法について解説します。まずは、「システム環境設定」を起動して、「ディスプレイ」の項目をクリックします。
次のような、タイトルバーに「内蔵ディスプレイ」と記載された画面が表示されれば問題ありません。
外部ディスプレイをつないで「デスクトップを拡張」、もしくは「ミラーリング」している場合は、外部ディスプレイの設定のウィンドウも同時にひらきます。外部ディスプレイの設定ウィンドウのタイトルバーには、「外部ディスプレイの型番」が表示されます。(次の画像では「EX-LD2702D」が外部ディスプレイの型番に当たります。)
内蔵 / 外部ディスプレイ共通の設定
この節では、内蔵ディスプレイと外部ディスプレイに共通する設定の変更方法について解説します。
内蔵ディスプレイの設定を変更したい場合は、タイトルバーに「内蔵ディスプレイ」と記載されている設定ウィンドウを見てください。また、外部ディスプレイの設定を変更したい場合は、タイトルバーに「外部ディスプレイの型番」が記載されている設定ウィンドウを見てください。
解像度を変更する
内蔵ディスプレイの設定ウィンドウを例に解説します。まずは、「ディスプレイ」のタブをクリックします。
次の画像のように、「解像度」の項目の「変更」のチェックボックスにチェックを入れると、変更可能な解像度の一覧が表示されます。一覧より、特定の解像度を選択するとディスプレイの解像度が変更されます。
表示される解像度の種類は、Macのモデルや外部ディスプレイによって異なります。また、内蔵ディスプレイと外部ディスプレイで異なる解像度を設定することが可能です。
輝度を変更する
内蔵ディスプレイの設定ウィンドウを例に解説します。
「輝度」の項目のスライダーを調整すると、ディスプレイのバックライトの明るさを調整することができます。バックライトの明るさは、キーボードやタッチバーからでも調整ができます。
また、「輝度を自動調節」のチェックボックスにチェックを入れると、バックライトの明るさを、周囲の明るさに応じて、macOSが自動で調節してくれます。
一部の外部ディスプレイでは、上記と同じ方法でバックライトの明るさを調整することが可能です。しかし、多くの外部ディスプレイのバックライトの明るさはmacOS側からシステム環境設定、キーボード、タッチバーを用いて変更することはできませんので、外部ディスプレイ側から直接調整する必要があります。
Night Shiftを有効にする
Night Shift (ナイト・シフト)はディスプレイの映像の色を暖色系の色域に切り替えて、ブルーライトを抑える機能です。
Night Shiftの設定は、メインディスプレイの設定ウィンドウからのみ変更可能です。また、Night Shiftの設定内容は内蔵ディスプレイと外部ディスプレイの両方に反映されます。
今回の例では、内蔵ディスプレイの設定ウィンドウを用いて解説します。まずは、「Night Shift」のタブをクリックします。
続いて、「スケジュール」の項目で選択する選択肢によって、Night Shiftを調整することができます。
オフ
「オフ」を選択すると、Night Shiftが無効になります。
「オフ」を選択していても、「手動」の項目の「明日までオンにする」のチェックボックスにチェックを入れると、午前7時まで一時的にNight Shiftを有効にすることができます。
カスタム
「カスタム」を選択すると、開始時刻と終了時刻を指定して、定期的にNight Shiftを有効にすることができます。
「手動」の項目の「明日までオンにする」のチェックボックスからチェックを外すと、次の開始時刻まで一時的にNight Shiftを無効にすることができます。
日の入りから日の出まで
「日の入りから日の出まで」を選択すると、日の入り時刻から日の出時刻の間だけ、定期的にNight Shiftを有効にすることができます。日の入りの時刻と日の出の時刻は、macOSが位置情報を用いて推定します。
「手動」の項目の「明日までオンにする」のチェックボックスからチェックを外すと、次の日の入り時刻まで一時的にNight Shiftを無効にすることができます。
色温度を調整する
「色温度」の項目のスライダーを調整すると、Night Shift有効時の画面の暖色度合いを調整することができます。スライダーを右に寄せるほど、暖色度合いが強くなります。
外部ディスプレイ限定の設定
この節では、外部ディスプレイ限定の設定の変更方法ついて解説します。
映像を回転させる
まずは、タイトルバーに「外部ディスプレイの型番」が記載されている設定ウィンドウの、「ディスプレイ」のタブをクリックします。
続いて、「回転」の項目の選択肢を変更すると、ディスプレイに映る映像を回転させることができます。縦長の外部ディスプレイをMacに接続した際などに用いる機能です。
縦長のディスプレイは、次の動画のようにウェブブラウジングやプログラミングをする際に、とても快適な操作環境を提供してくれます
リフレッシュレートを変更する
「リフレッシュレート」の項目の選択肢を変更すると、ディスプレイのリフレッシュレートを変更することができます。
リフレッシュレートとは、液晶ディスプレイが1秒の間に画面を更新する回数を示しています。ヘルツ数が大きくなるほど、映像がなめらかに映ります。
外部ディスプレイをつないでみよう
この章では、Macに外部ディスプレイを接続した際の使用方法について解説します。
外部ディスプレイには、拡張デスクトップモードとミラーリングモードの大きく2種類の使用方法があります。Macと外部ディスプレイの両方の電源が入っている状態で接続をすれば、自動的にどちらかのモードに切り替わります。
デスクトップを拡張する
拡張デスクトップモードは、Macの内蔵ディスプレイと外部ディスプレイとで、それぞれ異なるデスクトップ領域を確保する使用方法です。
まずは、「配置」のタブをクリックし、「ディスプレイをミラーリング」のチェックボックスからチェックが外れていることを確認します。(「配置」のタブが、内蔵ディスプレイの設定ウィンドウに表示されるか、外部ディスプレイの設定ウィンドウに表示されるかは状況によって異なりますので、ご自身で確認してみてください。)
ディスプレイの配置
拡張デスクトップモードを利用する際には、カーソルやウィンドウが行き来させるために、内蔵ディスプレイと外部ディスプレイの接点を決める必要があります。設定画面に表示されるモニターのアイコンをドラッグすることで、ディスプレイ同士の位置関係を調整することができます。
ディスプレイを上下に配置する
内蔵ディスプレイと外部ディスプレイを上下に配置した場合、カーソルやウィンドウを上下に移動させると互いのディスプレイを行き来することができます
ディスプレイを左右に配置する
内蔵ディスプレイと外部ディスプレイを左右に配置した場合、カーソルやウィンドウを左右に移動させると互いのディスプレイを行き来することができます
メインディスプレイの変更
デスクトップを拡張している場合には、Dockやログイン画面はメインディスプレイにしか表示させることができません。メインディスプレイを変更したい場合は、ディスプレイのアイコン上部にある白いバーをドラッグして、他のディスプレイのアイコンにドロップすることで変更可能です。
デスクトップをミラーリングする
ミラーリングモードは、内蔵ディスプレイの映像を、外部ディスプレイに映す使用方法です。「ディスプレイをミラーリング」のチェックボックスにチェックを入れると、デスクトップをミラーリングすることができます。
内蔵ディスプレイの映像を投影しているので、カーソルやウィンドウは全く同じ動きをします。
はみ出したウィンドウを集める
ディスプレイの解像度を変更したり、Macを外部ディスプレイに接続した際に、それまで正常に画面内に表示されていたウィンドウが画面外にはみ出してしまうことがあります。
「ウィンドウを集める」をクリックすると、画面外にはみ出してしまったウィンドウを画面内に集約することができます。「ウィンドウを集める」ボタンは内蔵ディスプレイの設定ウィンドウと、外部ディスプレイの設定ウィンドウの両方の右下部分に配置されていますので、はみ出してしまったウィンドウが存在するディスプレイの方のボタンをクリックしましょう。(次の画像例は、外部ディスプレイの設定ウィンドウを使用しています。)
この記事のまとめ
- 解像度、輝度、Night Shift、回転、リフレッシュレートに関する設定を変更して、ディスプレイを見やすくできる
- 外部ディスプレイには、内蔵ディスプレイとは異なる作業領域を確保する「拡張デスクトップモード」と、内蔵ディスプレイと同じ内容を映す「ミラーリングモード」の2つの使い方がある