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【お役立ち情報】 NotionのMCPサーバーを使い、生成AIと連携させよう

NotionのMCPサーバーを使うと生成AIがNotion内のファイルにアクセスすることができるようになるよ!
この記事ではNotionのMCPサーバーを使い、生成AIがNotionで作成したファイルを読み取れるようにする方法を詳しく解説します。
MCPとは
MCPとは「Model Context Protocol」の略で、生成AIが他のサービスと連携するための共通のルールです。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
前提準備
MCPサーバーを導入する際に必要なものがあります。
こちらの記事を参考に、準備をしましょう。
Claude Desktopをインストールし、claude_desktop_config.json
という設定ファイルを開けていれば準備完了です。
Notion連携の準備
まずはNotionを開きログインします。まだワークスペースを作成していない方はアカウントを作成後、ログインし作成しておきます。次にインテグレーションページへ遷移します。まだインテグレーションを作成していなければ、「新しいインテグレーション」をクリックしましょう。
「インテグレーション名」には任意の名前を、「関連ワークスペース」は自分のを選びましょう。種類は「内部」のままで大丈夫です。ロゴは特にアップロードする必要はありません。
作成されると「内部インテグレーションシークレット」が作成されます。
次にAIがアクセスできるページを設定します。「アクセス」タブを選択し、「ページを選択」をクリックします。
すると作成してあるファイルが表示されるので、AIと共有したいものを選択し、「アクセスを更新」をクリックします。
これでNotion側の準備は完了です。
NotionのMPC設定
次はNotionのMPC設定を行います。まずは以下のコマンドでNotionのMPCをインストールします。
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# GitHub上のNotion MCPサーバーのリポジトリをローカルにコピー(クローン)する
git clone https://github.com/makenotion/notion-mcp-server.git
# クローンしたリポジトリのディレクトリに移動する
cd notion-mcp-server
# パッケージマネージャnpmを使って、必要な依存関係(ライブラリやモジュール)をインストールする
npm install
# TypeScriptなどのソースコードをビルドして、実行可能な状態に変換する
npm run build
# 以下のコマンドで動作確認
./bin/cli.mjs --help
# 上のコマンド実行後、以下のログが出れば成功
Usage: notion-mcp-server [options]
次にClaude Desktopの設定ファイル(claude_desktop_config.json
)を編集します。ハイライトされている行のみ、自分のものに変更します。
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{
"mcpServers": {
"notion": {
"command": "which nodeで表示されるパス",
"args": [
"--experimental-modules",
"--es-module-specifier-resolution=node",
"/Users/ユーザー名/notion-mcp-server/bin/cli.mjs"
],
"env": {
"NOTION_TOKEN": "内部インテグレーションシークレット"
}
}
}
}
command
の「which nodeで表示されるパス」はターミナルで以下のコマンドを実行し、表示されたパスを入れてください。
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which node
# 例
/Users/ユーザー名/.nodebrew/current/bin/node
ユーザー名と内部インテグレーションシークレットはご自身のものに差し替えてください。
上の例の場合、以下のようなコードになります。
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{
"mcpServers": {
"notion": {
"command": "/Users/ユーザー名/.nodebrew/current/bin/node",
"args": [
"--experimental-modules",
"--es-module-specifier-resolution=node",
"/Users/ユーザー名/notion-mcp-server/notion-mcp-server/bin/cli.mjs"
],
"env": {
"NOTION_TOKEN": "ntn_ランダムな英数字"
}
}
}
}
その後、Claude Desktopを終了し、再度立ち上げてnotionが追加されていれば完了です。
これでClaudeがNotion内のファイルを読み込むことが可能になりました。
では実際にNotion内にあるファイルについて質問をしてみます。
すると以下のようにNotiontとの接続を許可するかの確認モーダルが表示されるので、「許可」のどちらかをクリックするとNotionとの接続が行われます。
するとNotion内のファイルにAIがアクセスし、回答を作成してもらえました。
このようにNotion内のファイルにアクセスできるため、生成AIの活用方法が向上します。Notionを使っている方はぜひ連携してみましょう。
この記事のまとめ
- MCPサーバーはNotionと生成AIを簡単に連携させる仕組みです。
- Notionと連携することで、Notion内の情報に生成AIがアクセスすることが出来ます。
