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【IT用語】 RAID6について徹底解説!

RAID6とは、複数のハードディスクを1台のハードディスクに見せて、実データもパリティ(誤り検出用データ)も分別せずハードディスクに保存し、さらにパリティに関しては2台のHDDに保存することで、データの安全性を確立するHDDのデータ保存方法です。
RAID6のイメージ
この章では、RAID6についてイメージしやすいように解説します。
Raid5では実データとパリティ(誤り検出用データ)を別々に分けずに、全てのHDDに均等に分けることで、処理速度を早める方法でしたね!
Raid6では、パリティ(誤り検出用データ)を予備としてもう一つ作ります。
例え話で概要を掴もう
レジの例で考えてみましょう。
8人の人が5台のレジに並んでます。
Raid5では、5台のレジがそれぞれデータの保存も行うし誤り検出用データの保存も行うので、均等な忙しさ + 全員でやるので早い。
全員でレジの処理もするし、誤り検出用データの保存もするからレジの数だけ早くなる事が、Raid5の特徴でした。
Raid6も基本的にRaid5と変わりません。
レジの数だけ処理が早くなります。全てのレジで均等に働きます。
ただ、Raid5の時と違ってRaid6ではレジのデータが壊れたとき用に復元するパリティ(誤り検出用データ)を2つ作ります。
1つ余分に作るということですね。
このことでもし、一方の誤り検出用データが壊れても、2つ作っているのでもう一方の誤り検出用データでデータを復元できるようになるわけです。
誤り検出用データのバックアップを取るわけですね。
メリットで言うと、誤り検出用データのバックアップを取るわけなので、よりデータの安全性が高まったことですね。
デメリットで言うと誤り検出用データのバックアップの容量だけHDDの容量が必要になることと、その処理分重くなることです。
Raid5だけではデータの安全性が不安、コストをかけても良いからもっと安全にしたいという人はRaid6にしても良いかもしれません。
逆にRaid5で大丈夫、コストを余計に取りたくない人はRaid5で良さそうですね。
もしくはRaid5でHDDのグレードを上げるといった方法もアリでしょう。
この記事のまとめ
- RAID6とは、複数のハードディスクを1台のハードディスクに見せて、実データもパリティ(誤り検出用データ)も分別せずハードディスクに保存し、さらにパリティに関しては2台のHDDに保存することで、データの安全性を確立するHDDのデータ保存方法のこと
- 誤り検出用データのバックアップを取ることによってデータの安全性が増す
- ただしバックアップを取る分処理が重くなるという特徴がある
