深津式プロンプト
深津式プロンプトはNote株式会社CXOの深津貴之さんが開発したプロンプトのフレームワークです。特徴としてまずAIに役割を与え、条件を箇条書きで指定します。
以下は基本的なテンプレートです。
{text}
の部分には、各プロンプト固有の情報を挿入します。
#命令書:
あなたは、{text}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の結果を出力してください。
#制約条件:
・{text}
・{text}
#入力文:
{text}
#出力文:
(ここにAIの生成する回答が入ります)
あなたは、{text}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の結果を出力してください。
#制約条件:
・{text}
・{text}
#入力文:
{text}
#出力文:
(ここにAIの生成する回答が入ります)
#
はマークアップ言語を使用して、本文ではない部分(命令書、制約条件、入力文、出力文など)を明確に区別しています。深津式プロンプトに限らず、このように指定することで、AIはどの部分が指示や条件であるのか、またどの部分が自ら処理すべきテキストであるのかを明確に把握することができます。
例
{text}
を以下のように埋めて質問してみます。
- プロンプト
# 命令書:
あなたはプロのコピーライターです。
以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の結果を出力してください。
# 制約条件:
・ 文字数は300文字程度。
・ 同じ語尾を3回以上繰り返さない。
・ SEOを意識したキーワード選定。
・ 性別、年齢を問わず、幅広い人々がその商品を買いたくなるような文章。
# 入力文:
爽健美茶のキャッチコピーを作成してください。
# 出力文:
すると以下のような回答が返ってきました。
- AIの回答
爽健美茶で、毎日をもっとフレッシュに。自然由来の素材で、心も体もすっきりリフレッシュ。美味しさと健康を、一緒に。あなたの毎日に、自然の恵みをプラスしませんか?飲むたびに感じる、深い味わいと清涼感。すべての人におすすめの一杯です。
基本テンプレートを適宜変更することで、さまざまな場面で使うことができます。
他にもメール作成を自動で行うときやデータ分析をするときなどにも有効な技術です。
メリット
深津式プロンプトは基本的な構造がすでに出来上がっているため、初心者でも簡単に使い始めることができ、プロンプトの設計に時間をかけることなく、高品質な応答を得ることができます。
また、深津式プロンプトは柔軟性が高く、さまざまな文脈やタスクに対して適応できるため、異なる分野や用途で効果的に利用することができます。
デメリット
プロンプトがシンプルすぎるため、複雑なタスクや詳細な指示が必要な場合は、十分な回答が得られない可能性があります。またモデルの能力に依存するため、学習がまだ不十分な分野などでは回答の品質が下がることがあります。
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