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GitHub Copilotの料金プラン完全ガイド
GitHub Copilotとは
GitHub Copilotは、GitHubが開発したAIベースのコード補完ツールです。Visual Studio Codeなどのコードエディタに統合され、ユーザーが書こうとしているコードの内容を予測し、自動的に提案を行います。この機能により、開発者はコードを書くスピードを大幅に向上させることができ、特に反復的な作業や頻繁に使うコードの自動補完が非常に役立ちます。
またChatGPTのようなチャット機能もあり、コードの提案やバグの解消、テストコードの作成を行うこともできます。
GitHub Copilotの料金プラン
GitHub Copilotは、ユーザーのニーズに応じた複数の料金プランを提供しています。これにより、個人開発者から企業のチームまで、さまざまな規模や目的に対応した利用が可能です。この章では、現在提供されている主なプランについて、簡単にその特徴を説明していきます。
プランごとに使える機能は以下の通りです。
機能名 | Individual(10$/月) | Business(19$/月) | Enterprise(39$/月) |
---|---|---|---|
コード補完機能 | ✅ | ✅ | ✅ |
チャット機能 | ✅ | ✅ | ✅ |
コマンドラインに関する質問 | ✅ | ✅ | ✅ |
パブリックコードに一致する候補をブロック | ✅ | ✅ | ✅ |
プルリクサマリー生成 | ✅ | ✅ | ✅ |
指定したファイルをCopilotから除外 | ❌ | ✅ | ✅ |
ユーザー管理 | ❌ | ✅ | ✅ |
ポリシー管理 [1] | ❌ | ✅ | ✅ |
監査ログ [2] | ❌ | ✅ | ✅ |
IP補償 [3] | ❌ | ✅ | ✅ |
Copilot サポート技術情報 | ❌ | ❌ | ✅ |
カスタム大規模言語モデルの微調整 | ❌ | ❌ | ✅ |
[1] 組織でCopilotのポリシーを管理します。
[2] 組織でCopilotの監査ログを確認して、実行されたアクションとユーザーを把握します。
[3] ユーザーがCopilotの提案によって作成したコードが第三者の著作権や特許権などの知的財産権を侵害した場合、GitHubがその責任を負う形で補償を提供します。
Copilot Individual
主に個人で開発を行うユーザー向けのプランで、個人開発者やフリーランスのエンジニアに最適です。GitHub Copilotの主要な機能を使うことができます。
料金
・月額:10ドル
・年額:100ドル
このプランでは、毎月の支払いと年間一括払いの2つのオプションが用意されています。年間プランを選ぶことで、2ヶ月分の料金が割引される仕組みになっているため、長期間使用する場合には年額プランを選ぶのが経済的です。
Copilot Individualプランでは以下のような特徴と機能があります。
- 幅広い言語対応
- コード補完機能
- 無制限のチャット機能
- プルリクエストの概要生成
- コミットメッセージの作成
トライアル期間
Copilot Individualプランには初めてGitHub Copilotを使用する人のために30日間のトライアル期間が用意されています。トライアル期間中に解約すれば費用は一切発生しないので、まずはトライアル期間を使って始めてみるのをお勧めします。
Copilot Business
Copilot Businessプランは個人向けのCopilot Individualの機能をベースに、企業特有のニーズに対応した追加機能やセキュリティ強化が施されています。organizationのアカウントで登録します。
料金
・月額:19ドル / 1ユーザー
ビジネスプランは、ユーザーごとに課金されるため、組織の規模や開発チームの人数に応じて料金が変動します。個人プランと比べて割高ではありますが、企業向けのセキュリティや管理機能が使えることを考慮すると、コストパフォーマンスが高いと評価されています。
Copilot Businessプランでは以下のような特徴と機能があります。
- Copilot Individualの全機能
- ユーザー管理機能
- organization内のリポジトリでGitHub Copilot Workspaceが使用可能
- セキュリティの強化
- AIが提案したコードに関する著作権侵害のリスクに対する保証
- SAML SSO認証
Copilot Enterprise
Copilot Enterpriseプランは、大企業向けに特化されたプランで、開発者の生産性向上とチームコラボレーションを強化する機能を提供しています。
料金
・月額:39ドル / 1ユーザー
Copilot Enterpriseプランでは以下のような特徴と機能があります。
- Copilot Businessの全機能
- 組織ごとにカスタマイズされたコード提案
学生向けプラン
特定の条件を満たす学生や教育機関の教師に対して、無料でGitHub Copilotが使えるプランです。GitHub Educationに登録している学生は、GitHub Copilotを無料で利用することができます。
基本的にはCopilot Individualプランの機能を利用することが可能です。
GitHub Educationの登録は「学生必見!GitHub Copilotを無料で使う方法を徹底解説」の記事を参照してください。
プラン選びのポイント
GitHub Copilotを使用する際、それぞれのユーザーに合った最適なプランを選択することが重要です。この章では、各プランを選ぶ際のポイントと、具体的なケースをもとに適切なプランの選び方を解説します。
個人開発者やフリーランスの場合
個人で開発を行っているエンジニアや、フリーランスとしてプロジェクトに取り組んでいるなら、Individualプランが最適です。月額10ドルという手頃な価格で、AIによるコード補完やチャット機能、主要なIDEでの利用が可能です。特に、効率的な開発環境を求める場合、コストパフォーマンスが高く、短期間で開発効率を向上させることができます。
チームや企業での利用を検討している場合
企業やチームでの利用を検討している場合は、Businessプランを選ぶべきです。このプランは、チーム全体での開発効率を最大化するための追加機能やセキュリティ機能が充実しています。会社によっては積極的に社員にGitHub Copilotを使用して生産性を上げてもらうため、会社負担でGitHub Copilotを導入している企業もあります。ぜひ調べてみましょう。
大企業で複数の部門と数百人のエンジニアが在籍している場合
複数の部門と数百人のエンジニアが在籍しており、複数の大規模なプロジェクトを並行して進行しているような大企業の場合は、Enterpriseプランがベストでしょう。このプランは組織の内部コードベースに基づいたコード補完をカスタマイズできます。これにより、プロジェクト固有のコーディングスタイルや企業のベストプラクティスを反映させた提案が可能となり、コーディングの一貫性が維持されやすくなります。
学生や教師の場合
学生であったり、教師である場合は、学生向けの無料プランを利用するのが一番です。このプランでは、Individualプランと同じ機能を無料で利用できるため、日々の学習のためのツールとしても非常に便利です。
特に、これからプログラミングスキルを磨きたい学生にとって、コストをかけずにAIの力を活用できるのは大きなメリットです。
まとめ
GitHub Copilotは、AIを活用して開発者のコーディングプロセスを支援する強力なAIツールです。フリーランス、スタートアップ企業や大企業、そして学生に対して、それぞれに適した料金プランが提供されています。
GitHub Copilotは、どのプランでもコーディングの効率性を高めてくれます。最適なプランを選択し、GitHub Copilotの力を最大限に活用することで、より効率的で迅速な開発を実現してみてください。
この記事のまとめ
- GitHub Copilotでは4つのプランが用意されています。
- 自分に合ったプランを選択するのが重要です。
- 学生は無料で使うことができます。