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【お役立ち情報】 「BetterTouchTool」でトラックパッドを120%活用!
BetterTouchToolとは、トラックパッドやTouchbarに自分好みの機能を追加できるジェスチャーアプリです。このアプリを使えば、トラックパッドでできる操作の幅が格段に広がり、作業を効率化できるでしょう。
Macのショートカットキーは便利なものが多くありますよね。
ただ、使えるようになりたいな...と思いつつも覚えられていないショートカットもあるのではないでしょうか。
そこで、ジェスチャーアプリを活用してトラックパッドにジェスチャーを追加してみましょう。
回数や指の本数、位置などを変えてクリックすることで、ショートカットだけでなく、多くの操作をトラックパッドだけで行うことができます。
本記事では、ジェスチャーアプリの中でもカスタマイズ性屈指の「BetterTouchTool」を紹介します。
BetterTouchToolを使うことで、様々な操作をトラックパッド上のジェスチャーやTouch barのボタンなどのトリガーに対して割り当てることが可能です。
その活用例から長所、インストール方法、具体的な使い方まで一気に解説していきます。
「BetterTouchTool」ってどんなツール?
この章では、「BetterTouchTool」がどんなツールなのかを知るために活用例をみていきます。
BetterTouchToolで何ができるようになるのか
ただ機能を紹介されただけでは、BetterTouchToolの良さを想像するのは難しいことでしょう。
そこで、まずはBetterTouchToolを導入することによってトラックパッドでどのようなことが可能になるのかいくつか例をあげたいと思います。
ダブルタップでスクリーンショットが撮れる
スクリーンショットは撮る機会も多く汎用性も高いので、できる限り使いやすくしておきたいものです。
BetterTouchToolの高機能なキャプチャツールをダブルタップに割り当てることで、瞬時にスクリーンショットを撮ることが可能です。
トラックパッド左下隅クリックでクリップボードマネージャが開ける
BetterTouchToolを使えば、瞬時に画像のようなクリップボードマネージャを呼び出せます。
クリップボードマネージャを活用すれば、文章作成のスピードが格段に上がるでしょう。
TipTap左でSpotlight検索が開ける
TipTap左とは、先においた指から左側の指でタップすることです。
TipTap左にCommand+Spaceキーを割り当てることで、本来はショートカットで呼び出すSpotlight検索をジェスチャーで呼び出すことができます。
BetterTouchToolの強みとは
BetterTouchToolでできることを紹介しましたが、具体的にこのアプリの強みはどこにあるのでしょうか。
BetterTouchToolの強みは、以下の部分にあります。
割り当てられるアクションが豊富
非常に細かい部分まで設定できる、高いカスタマイズ性
Touchbarのカスタマイズも可能
サブ機能として、ウィンドウのスナップ機能が使用可能
次章以降の内容で、使い方を知るとともに、ここで挙げた強みを体感してみましょう。
インストール手順
今までの紹介で興味を持っていただけた方に、実際にBetterTouchToolをインストールして使用するまでの手順を解説します。
既にインストールが済んでいる方は次章の「使い方」に進んでいただいて構いません。
ダウンロードからインストールまで
具体的な料金は記事の最後で紹介しますが、BetterTouchToolは有料アプリです。
ただ、45日間はデモ期間として無料で使用できるので、とりあえず触ってみて自分に合うかどうか判断するとよいでしょう。
公式サイトからアプリをダウンロード
BetterTouchToolの公式サイトを開き、「DOWNLOAD TRIAL (45 DAYS)」というボタンから、アプリケーションのzipファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを展開
finderのダウンロードフォルダから、ダウンロードしたzipファイルをダブルクリックして展開します。
展開したアプリを「アプリケーション」フォルダに移動
展開して生成されたアプリケーションファイルを画像赤枠のアプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップして移動させます。
BetterTouchToolを起動して「開く」をクリック
通常のアプリケーションと同じようにBetterTouchToolを起動すると、画像のようなダイアログが表示されるので「開く」をクリックします。
環境設定から「アクセシビリティ」と「画面収録」を許可
初回起動時は「アクセシビリティ」と「画面収録」の権限を与える必要があります。
環境設定からその二つの項目にあるBetterTouchToolの左側のチェックボックスにチェックを入れましょう。
これでインストールは完了です。
BetterTouchToolを起動した際、下の画像のようなウィンドウが表示されれば正しくインストールができています。
BetterTouchToolの使い方
前章でインストールが完了しました。
次はジェスチャーの設定方法や機能について詳しく解説していきます。
本章の内容をもとに触ってみてこのアプリの感覚を掴みましょう。
トラックパッドの二本指タップでスクリーンショットが撮れるように設定してみよう
ここで、実用性のありそうなジェスチャーを一つ設定してみます。
今回は、二本指タップでBetterTouchToolに搭載されているスクリーンショット機能を呼び出せるようにします。
実際にジェスチャーの設定を行い、使い方を知るとともに、その便利さを体感してみましょう。
ジェスチャーを行うインターフェースを選択
最初に、ジェスチャーを追加したいインターフェースを決めます。
マウスやTouchbarなどもありますが、今回はトラックパッドの二本指タップにアクションを割り当てたいため、「トラックパッド」を選択しましょう。
ジェスチャーを追加するアプリを選択
BetterTouchToolは、開いているアプリごとにジェスチャーを登録することが可能です。
今回に関しては、常に有効となる「すべてのアプリ」にジェスチャーを追加しましょう。
設定するジェスチャー(トリガー)の種類を決める
BetterTouchToolでは、アクションを起こす引き金となる操作のことを、トリガーと呼びます。
トラックパッドのジェスチャーもトリガーの一つです。
二本指タップで発動させたいので、トリガーに「二本指ジェスチャー」の「二本指でタップ」を選択しましょう。
実行するアクションを決める
最後に、トリガーによって発動するアクションを割り当てます。
今回は、「Screenshots」の「スクリーンショットをキャプチャしてBTTで編集する」を割り当てましょう。
実際に使ってみる
これでジェスチャーの設定は完了です。
実際に二本指タップして、スクリーンショットを撮ってみましょう。
「Save」で個人フォルダの「ピクチャ」にスクリーンショットが保存されます。
ホーム画面の説明
最後に、BetterTouchToolのホーム画面にあるそれぞれのパーツについて説明します。
パーツ | 説明 |
---|---|
ヘッダー | ジェスチャーを追加するインターフェースを選択する |
アプリリスト | この中からジェスチャーが有効となるアプリを選択する |
トリガーリスト | アプリで設定されているトリガー一覧が表示され、トリガーの追加や削除がおこなえる |
アクションリスト | トリガーに割り当てられているアクションが表示され、アクションの追加や削除がおこなえる |
設定サイドバー | 選択中のトリガーやアクションについて詳細な設定をおこなう |
知っておくべき機能
BetterTouchToolは多機能なため、ジェスチャーの設定方法を覚えたからと言って機能の全てを網羅したとは言い切れません。
そこで、知っておくと便利であろう機能をいくつか紹介しておきたいと思います。
設定可能なアクションの紹介
トリガーに対して割り当てることができるアクションは数多くあります。
全部把握するのは大変なので、その中でも特に有用性のあるアクションをいくつかピックアップします。
- キーボードショートカットを送信する
- 特定のアプリケーションを起動
- ウィンドウを1スペース/デスクトップを右(左)に移動 現在開いているアプリケーションを右(左)のデスクトップに移動させるアクションです。
- 再生・一時停止、次へ、前へ 現在再生している音楽を一時停止したり、曲を送ったりできます。
- コンピュータをスリープ状態にする
- クリップボード/ペーストボードの履歴を表示
- 端末コマンドの実行
このリストを見て、あなたならではの活用法が思い浮かんだりしたでしょうか?
Touch barもカスタマイズ可能!
最近のMacbook Proには、キーボード部分にTouchbarと呼ばれるパネルが搭載されています。
BetterTouchToolであれば、Touchbarのカスタマイズも可能です。
Touchbarにアクションを実行するボタンを追加したり、アプリを切り替えられるウィジェットを配置したりと非常に強力です。
ここで、Touchbarにボタンを一つ追加してみましょう。
トリガーを追加して「タッチバーボタン」を選択
ヘッダーのインターフェースに「タッチバー」を選択し、トラックパッドと同様にトリガーを追加します。
ボタンタイトルとアイコン画像を決める
ボタンのタイトルを入力し、アイコン画像を選びます。
タイトルを入力しないとボタンが表示されないので注意しましょう。
アクションにBTTの再起動を割り当てる
今回は、アクションにBetterTouchToolのリスタートを割り当てることにします。
ボタンが表示される
Touchbar上にボタンが表示されれば、ボタンの追加は完了です。
サブ機能: ウィンドウのスナップ
BetterTouchToolのサブ機能として、すべてのアプリケーションでWindowsの標準機能にあるようなウィンドウのスナップが可能になります。
ウィンドウをドラッグして画面の右に持っていけば右半分、左上に持っていけば左上1/4の大きさにスナップさせることができます。
もちろんアクションとしても使用可能です。
購入に至るまで
BetterTouchToolは有料ツールであるため、本当に課金すべきか迷う方も多いでしょう。
この章が、購入するかどうかの判断材料になればと思います。
BetterTouchToolが本当に必要な人とは...
はじめに、BetterTouchToolの強みを紹介しました。
そちらに魅力を感じるのであれば、このツールが自分に合っていると言えるのではないでしょうか。
- トラックパッドだけでできるだけ全ての操作を行いたい
- ショートカットキーを覚えるのが面倒
- 特定のアプリの操作を効率化させたい
- macをとことんカスタマイズしたい
というような方は、導入を検討しても良いかもしれません。
BetterTouchToolの購入方法
具体的に、BetterTouchToolの購入方法は、3つあります。
- 2年ライセンス: $8.5
- 永久ライセンス: $20.5
- BetterSnapToolの購入特典として受け取る: ¥370
ご覧いただいてわかるように、3のBetterSnapToolの購入特典として受け取るのが最もお得です。
そのため、購入する際はこちらの方法がおすすめです。
BetterTouchToolの購入手順
最後に、3の方法でライセンスを購入する際の手順を解説します。
1.BetterSnapToolを購入
AppStoreから通常の手順でBetterSnapToolを購入します。
この際に使用した購入者情報(名前とメールアドレス)は後で使うため、覚えておくようにしましょう。
2.BetterTouchToolの左上のメニューから「登録/購入」をクリック
次にBetterTouchToolを開き、左上のメニューから「登録/購入」を開きます。
3.「Get free license」中の「I bought BetterSnapTool before」を選択
出てきたウィンドウ内の「Get free license」をクリックすると、どの条件に当てはまるか聞かれます。
「I bought BetterSnapTool before」(BetterSnapToolを購入しました)を選択しましょう。
4.購入者情報を入力し、認証
購入者の情報と照らし合わせるために名前とメールアドレスを聞かれるので、1で使用した情報を入力し、「Validate license & register BetterTouchTool」をクリックしましょう。
以上でBetterTouchToolの購入が完了しました。
この記事のまとめ
- BetterTouchToolとは、¥370で購入できるジェスチャーアプリ
- トラックパッドで操作を完結させたい人におすすめ
- トラックパッドで多くの操作ができる以外にも、Touch barのカスタマイズやウィンドウのスナップができたりと、非常に多機能