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【オフィスチェア】 ブランコのように揺れるチェア「コクヨ ing」とは?
ingはブランコのように360°動く、変わった座面が特徴のオフィスチェアです。動きながら作業ができるので、頭を使う作業に最適です。
作業中じっとしていられない人や、椅子でじっとしたままだと考えがまとまらない人は多いのではないでしょうか。
そんな方には、コクヨのingというオフィスチェアが最適かもしれません。
本記事はingを検討中の方に、ingの評判・口コミや特徴、メリット・デメリットなどを紹介させていただきます。
ingが解決できる悩みとは
ingがどんな椅子なのか、イメージしづらいと思います。
そこで、ingはどんな方に合っているのか紹介します。
座ったままでは考えがまとまらない、集中しにくい
多くのPC作業は、手を動かす時間と同じくらい頭を使っている時間もありますよね。
そんなとき、じっとしたままだと考えがまとまりにくいと感じた経験はないでしょうか。
ingは座面がブランコのように揺れることで、座った状態でも自由に動くことが可能です。
同じ姿勢を続けていると落ち着かない
ずっと動かないと、なんだか落ち着かないといった方も多いと思います。
ingは他の椅子と比べても非常によく動く椅子で、そういったストレスとは無縁になります。
ingのラテラル(ローバック)タイプ、クッションモデルです。
ingとは
まずは、ingが一体どんな椅子なのか、詳しく解説します。
ingが本当に自分のニーズとマッチしているか、確認してみましょう。
ingの特徴
唯一無二の感覚!ブランコのように動きどんな姿勢にも対応するオフィスチェア!
総合評価 | 15/20 |
---|---|
前傾機能 | ★★★★★ ... 前傾の中でも特殊 | 調整機構 | ★★★☆☆ ... 座面の機能に合わせて無くしているものもある |
種類 | ★★★★★ ... 多彩なモデル展開 |
保証 | ★★☆☆☆ ... 3年 |
価格 | ¥121,818 |
コクヨのingは、非常に変わったオフィスチェアです。
最大の特徴はブランコのように360°動く座面です。
自分の動きに合わせてゆらゆらと揺れるように動くこの感覚は、ingでしか味わえません。
まさに、唯一無二のオフィスチェアと言えるでしょう。
この自由に動く座面は特に、前傾姿勢に適しています。
PC作業中はどうしても前傾姿勢になってしまうもので、一般的なオフィスチェアであれば背中が背もたれから離れてしまい、背骨や腰に負担がかかってしまいます。
一方で、ingであれば前傾姿勢にも座面と背もたれが追従して背中をサポートしてくれるので、負担を大きく軽減できるでしょう。
そういった点で、ingはPC作業に向いている椅子であると言えます。
ingが向いているのは、PC作業の中でも考え事を多くするような作業です。
じっとして考え事をするよりも、体を動かしながら考えた方が考えがまとまりやすいです。
ingに座って考えれば、作業効率も上がることでしょう。
ingには、ラテラル(ローバック)タイプとバーチカル(ハイバック)タイプが用意されています。
ヘッドレストつきモデルもあるため、リラックス重視の方にも対応しています。
座面はクッションで、背もたれはメッシュとクッションの2種類から選べます。
オプションも含めて確認したい方は、こちらの「ingのラインナップ」から確認できます。
ingのバーチカル(ハイバック)タイプ、メッシュモデルです。
コクヨとは
コクヨは、日本の有名な文房具・オフィス家具メーカーです。
オフィスチェアに関しては50年以上の歴史があり、現在はエントリーからハイエンドまで幅広く開発しています。
代表的なオフィスチェアは、ingの他に「インスパイン」や「ベゼル」があります。
ingが活きるシチュエーション
そんなingが最も活きるのは、「考えながら作業するとき」です。
じっとしているより、動きながら考えた方が考えが良くまとまるといった経験があると思います。
ingは、そういった頭を使って作業するのを求められるシチュエーションで最もアドバンテージを発揮します。
ingを導入すれば、作業に集中しながら途中で考え事をして、考えが煮詰まったらそれをすぐ反映させるといった作業スタイルが可能になるでしょう。
よく似た製品との比較
次に、同じような椅子と比較したいといった方に、ingと方向性が似ている椅子を紹介します。
セイルチェア
セイルチェアは、ingと同様に座ったときの動きに合わせてくれるオフィスチェアです。
セイルチェアも、非常に前傾姿勢に向いているチェアです。
違いは、ingが全身で動くのに対し、セイルは主に上半身(背もたれ部分)がよく動く構造になっています。
ingだと動きすぎてしまうなと感じる方はセイルチェアを検討してみてもよいかもしれません。
セイルチェアについてはこちらの記事で解説しています! 比較の参考になればと思います。
レビュー・口コミ
判断材料として、twitterの口コミを中心にingのレビューをまとめました。
ポジティブなレビュー
やはり、自由に動けるという点を評価しているレビューが非常に多くみられる傾向にありました。
▼ 「身体の一部のようなフィット感が素晴らしい」と評判!
今週からオフィスチェア(KOKUYO ing) が我が家に導入されました。展示場で30脚以上試した甲斐あって、身体の一部のようなフィット感が素晴らしい。足組み癖のある自分にとって、骨盤を立てて座る方が自然体で過ごせるというのは初めての体験かもしれない。https://t.co/xT6pdNZF1B pic.twitter.com/tvje5fTZwX
— 日光の猿 (@NikkoMonkey) December 12, 2020
ingの売りである、360°動く座面はうまく機能しているようです。
足組み癖がなおるというのは人によっては非常に嬉しい効果なのではないかと思います。
▼ 「煮詰まったときに体を動かす方に」と評判!
唐突ですがオフィスチェアはコクヨのingがすばらしいです
— あき (@cuddlypup) March 26, 2021
特に
・前傾(入力・PC画面凝視)と後傾(考え事・目薬)を繰り返す
・座るときのベスポジに細かくこだわる
・同じ姿勢ばっかりだと足がむくみやすい
・煮詰まったときに「うああああーーーぐりんぐりん(体を動かす)」
な方には
やはり、動きながら考え事ができるのは、作業内容次第では大きなアドバンテージになりそうです。
それをすぐアウトプットできるというのもingの強みだと思います。
▼ 「やはり動いている方がアイデアが出やすい」と評判!
リモートワーク用のチェアですが、結果的にコクヨのingにしました。
— 浅本 侑樹 - YUKI ASAMOTO (@asa_mo_n) March 27, 2021
私の場合は、やはり動いている方がアイデアが出やすい傾向にあるので、そこが決め手でした。(やはりアーロンチェアへの憧れはありますが…) pic.twitter.com/2zOWHTXIqD
単純作業ではなく、頭を使わなければいけない仕事をしている方にingは好評のようです。
こういった作業スタイルが可能なのはingしかありません。
▼ 「家においてもそこまでオフィス家具感でない」と評判!
コクヨのingチェア、機能のことよく言われてるけど、ポップで家においてもそこまでオフィス家具感でない!
— yukkopon (@yukkopon) December 8, 2020
そして、やっぱり360度動くのすごい!
タイピングするとき、前のめりになったときも背中をそっとサポートしてくれるから首だけ前にいかない感じ!続 pic.twitter.com/tlVe6MlfTG
オフィスではなく自室に置くものですから、インテリアとの相性は気になります。
オフィス家具感が出ないということなので、自室にも置きやすそうです。
▼ 「コクヨのサポートさんが捕捉してくれた」と評判!
先日「コクヨのINGの肘置きのとこが壊れてー」みたいなツイートしたらコクヨのサポートさんが捕捉してくれて「写真ください」「これですねわかりました保証期間なので無償修理にお伺いします」までがスピーディーで、本日無事修理してもらいました。コクヨさんありがとう。ING最高です pic.twitter.com/EWt0pHF7rv
— なかつ くにあき (@nakatsukuniaki) September 4, 2020
故障したというツイートに、公式が反応して修理までサポートしてくれたようです。
こういった手厚い対応は安心できますね。
ネガティブなレビュー
独特の座り心地に戸惑う声が多くあったため、本当に自分に合うか一度試したほうが賢明でしょう。
イトーキのActチェアも好き。ノートチェアも合ってた気がする。
— 千 (@83198w) April 8, 2021
KOKUYOのingチェアの座り心地がかなり好きで最有力だけど立ち上がった時に結構大きめにバコン!って音たてて座面が戻るから夜中仕事とか寝てる人いたら使えなさそう。何より自分で音の大きさにびっくりする…
椅子から立ったときに大きな音がなるようです。
気になる方は一度実物で確認してみた方がよいかもしれません。
コクヨ ingのゆらゆら感良かったけど、固定しちゃうとかなりの深く座らないと腰があわんのよな。腰(背中)が合う、という意味でsteelcaseのシリーズ1と、やはりオカムラのシルフィーでした。オカムラはお尻のクッションがもちょい柔らかいと嬉しい。。
— にょんすけ (@nyon_suke) December 20, 2020
自由に動くモードと固定モードで、座面と背もたれの適正な位置関係が少し異なることもあるようです。
都度調節は面倒だと思うので、違和感を感じるようであれば固定モードを使わないといった方法をとることになるかもしれません。
すげぇ細かいところですが、
— タッカーは拒食になりたい (@tacker567) July 29, 2020
座ってるときに足を引いて、キャスターと接続する軸部に足を乗せるワイは写真のような部材が細い椅子だと足が痛くてしんどいです。
んで、奮発してコクヨの「Ing」使ってますが、前傾姿勢を好む方以外はお勧めしません。買い換えたい。。。
やはり、後傾姿勢には向いていないようです。
作業用の椅子と割り切って使う方が良いと思います。
購入の決定打
ここで、判断の決め手になりそうな点をとりあげます。
これらにピンと来た方は、ingが合っているのではないでしょうか。
体の一部のように動き、集中が途切れない
自分の動きに合わせて動いてくれるので、窮屈さを感じず椅子が気になりません。
体の一部になった感覚で、集中を保ち続けられるでしょう。
また、背もたれもあらゆる姿勢に合わせてサポートしてくれるため、長時間の作業でも体が疲れません。
よく動くことで、考えがまとまりやすい
動きながら考えられること、やはりこれがingの一番大きい利点なのではないでしょうか。
作業の多くは悩んでいる時間...といった場合も多いでしょうし、その間のパフォーマンスを最大限引き出すのはingが最も得意でしょう。
あぐらや足組みといった癖をなくせる
これは意外と大きな効果かもしれません。
どんなにいい椅子を買っても、あぐらをかいたりいった癖があるとうまくサポートできません。
こういった癖をなおせる椅子というのは、なかなかないと思います。
ingであれば座っているだけで自然となおる可能性も高いため、これらの癖で悩んでいる方におすすめです。
ingのヘッドレストタイプ、クッションモデルです。
考慮すべき点
ここで、購入するにあたって、考慮すべき点をとりあげます。
360°動く座面は人によって合う合わないがある
ingの座面はあまりにも他の椅子と違うため、人によって「それがいい!」と感じる一方で「どうも合わない...」と感じる方もいます。
合うかどうか不安な方は、一度家具店などでの試座を検討してみてもよいかもしれません。
後傾姿勢にはあまり向いていない
動きやすい性質上、後ろにもたれかかってゆっくりするといったシチュエーションには向かないでしょう。
ヘッドレストつきモデルはありますが、基本的には前傾姿勢メインで使うことを想定した方が良いと思います。
後傾姿勢もカバーしてほしい!という方は、シルフィの記事もあわせて確認するといいかもしれません。 シルフィーは前傾姿勢と後傾姿勢両方こなせる優等生的なオフィスチェアです。
保証が3年と短め
ingは保証が最長でも3年と、他のオフィスチェアと比較しても短めです。
とはいえ、よほど無理な使い方をしない限りすぐ壊れることはないと思います。
最近出た椅子なだけあって、今は様子見しているのかもしれません。
どうしても保証が長い方がいい!という方は、先述したセイルチェアの記事を読んでみましょう。 セイルチェアは最長12年の保証がついています。
ingを購入しよう
最後に、ingを購入する際に知っておいた方がいいことをまとめました。
ラインナップ
こちらに、ラインナップを紹介します。
どれが自分に合っているのか、吟味しましょう。
ラテラルタイプ(ローバック):動きやすさを一番実感できる
ingの中で最もスタンダードなモデルは、このラテラルタイプでしょう。
ハイバックとなるバーチカルタイプと比べて背もたれが低く、より動きやすいモデルです。
前傾姿勢のみを想定しているならラテラルタイプが最適であると言えます。
ingのラテラル(ローバック)タイプ、クッションモデルです。
バーチカルタイプ(ハイバック):一般的なサイズの椅子がいい方に!
バーチカルタイプは、背もたれが大きく、ある程度後傾姿勢も対応できます。
また、ラテラルタイプは背もたれをメッシュにできないため、メッシュが欲しい方はこちらになるでしょう。
クッションモデル
ingのバーチカル(ハイバック)タイプ、クッションモデルです。
メッシュモデル
ingのバーチカル(ハイバック)タイプ、メッシュモデルです。
ヘッドレストタイプ:後傾姿勢でも使いたい方に
バーチカルタイプにヘッドレストが付いたモデルです。
さらに後傾姿勢向けにしたいといった方はこちらでしょうか。
クッションモデル
ingのヘッドレストタイプ、クッションモデルです。
メッシュモデル
ingのヘッドレストタイプ、メッシュモデルです。
固定肘・キャスター違い
上記のラインナップはアームレストが調節できる「可動肘タイプ」で紹介しています。
あまりおすすめはしませんが、調節のできない「固定肘タイプ」も用意されています。
また、キャスターも2種類用意されており、紹介したのは全て「ポリウレタン巻きキャスター」になっています。
柔らかい床、硬い床両方に適している「ポリウレタン巻きキャスター」と、柔らかい床用の「ナイロン巻きキャスター」があります。
仕様詳細
最後に、確認用として詳細な仕様をまとめておきます。
仕様 | 詳細 |
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メーカー | コクヨ |
調節機構 | 座面高さ調節 / アーム高さ・角度調節(可動肘のみ) / グライディング固定 / ヘッドレスト角度調整(ヘッドレストモデルのみ) |
背もたれ素材 | クッション or メッシュ |
座面素材 | ファブリック(中身: ウレタンフォーム) |
脚素材 | 樹脂 / アルミニウム |
キャスター | 樹脂 |
カラーバリエーション | 本体: 2色 / 脚: 3色 / 背もたれ・座面: 12色 |
サイズ | 幅:700mm / 高さ:830~920mm / 脚幅:710mm / 脚奥行:710mm / 座奥行:580~640mm / 座高:425~515mm |
重量 | 約17~19kg |
(画像引用: コクヨ公式サイト)