更新日:
【お役立ち情報】 Scrapboxのメリットから使い方まで一気に解説!
Scrapboxとは、ドキュメント管理を直感的な操作で、簡単に扱う事が出来る最強便利ツールです。
上記のように、Scrapboxは簡単にページを作成することが出来ます。作成したページはサムネイルが並び見やすくなります。
Scrapboxの基本情報
この章では、Scrapboxの特徴や導入方法について解説します。
Scrapboxの特徴とは?
Scrapboxは、下記のメイン画面の様に視覚的に分かりやすく管理できるドキュメント管理ツールです。
作成したページはマークダウンよりも簡単な記法で誰にでも簡単に使えるので導入もお手軽です。それでは、Scrapboxの独自の特徴や使いやすいと感じた所などを紹介していきます。
双方向リンク
Scrapboxと言えば、双方向リンクが最大の魅力ではないでしょうか。
双方向リンクは、片方のページにリンクを貼るだけで、リンク先のページにもリンクを貼ったページが表示される機能です。
例えば、下記の様に「双方向リンク」の方に「リンクの使い方」のリンクを貼ると、「リンクの使い方」のページ内にも「双方向リンク」のリンクが下部に表示されます。
この機能によって、関連するページ同士を結びつけてくれるので特に意識することなく情報整理を自動的に行ってくれます。
また、[]
で囲うだけで簡単にリンクを作成する事が出来るので大変便利です。
マークダウンよりも簡単な記法
Scrapboxには、マークダウンよりも簡単で直感的な記法があります。
例えば、リストを作成する場合にマークダウンでは-
ですが、Scrapboxではスペース
でリストを作る事が出来ます。
Scrapbox記法は、直感的なものばかりなので数回使えばすぐに慣れるでしょう。
詳しい記法の使い方は、後述しています。
自動保存と同時編集
Scrapboxは記述と同時に自動で保存されるので、保存ボタンが存在しません。
そして、高速に保存しているので、記述している際に保存しているという感覚すら起こりません。
また、複数のユーザーで同時に編集する事が出来ます。
この様な場合も自動保存されるので、Scrapboxを使って会議などを参加型にすることも出来ます。
階層という概念がない
Scrapboxには階層という概念がなく、メイン画面に一覧表示されます。これだと情報が埋もれてしまいそうな印象ですが、ピンどめを付けて上部に固定する事が出来ます。
また、ハッシュタグやリンクによってページの関連付けを行う事が出来るので、そもそも階層を作る必要がありません。Scrapboxは階層という概念が無いからこそ、気軽にページを作成する事が出来ます。
Gyazoをそのまま使える
ScrapboxはGyazoを生み出したNota Inc.が開発したツールなので、画像をアップロードする必要なくページ内にリンクを貼るだけで画像が展開されます。
Gyazoの詳しい使い方については、Gyazoで簡単にスクリーンショットを撮る方法を参考にしてください。
料金プラン
Scrapboxの料金プランは、下記の通りです。
料金プラン | プラン内容 | 料金 |
---|---|---|
PERSONAL / EDUCATION | 個人や非営利向けのプラン 人数、容量制限なし |
無料 プロジェクトの公開・非公開に関係ない |
BUSINESS | 100ページまで容量無制限で利用可能 100ページ以降有料 メンバーを10人追加する度に無料枠100ページ増加 (※ 上限300ページまで) |
100ページまで無料 その後、1人 1000円/月 |
ENTERPRISE | 自身のサーバーで動作可能 任意のセキュリティ要件を満たす 人数30名以上 |
エンタープライズ版scrapboxへ問い合わせ |
プロジェクト公開の場合 | ビジネス利用目的でもプロジェクトが公開の場合は無料 | 無料 |
表のPERSONAL / EDUCATION
プランにあるように個人や非営利目的の場合は、プロジェクトを非公開にしても完全に無料で利用する事が出来ます。
また、ビジネス利用の目的であってもプロジェクトを公開にした場合は、無料で利用する事が出来ます。
導入方法
Scrapboxは、Scrapboxの公式サイトからGoogleアカウントでログインして利用する事が出来ます。
Scrapbox導入方法は、下記の手順で行います。
- Scrapboxの公式サイトへアクセスする
- 今すぐお試しを選択する
- Googleアカウントでログインする(メールアドレス・パスワード入力)
※ Googleアカウントを持っていない人は、Google アカウントの作成からアカウントを作成して下さい。
Googleアカウントでログインして、下記の画面が表示されていれば導入完了です。
Scrapboxの使い方
この章では、Scrapboxの使い方について、プロジェクト作成から丁寧に解説していきます。
プロジェクト作成
プロジェクトは、メニューのCreate new project +
で作成すること出来ます。
Create new project +
を選択すると、下記のページが表示されます。
Project nameにプロジェクト名を記述して、Public Project
かPrivete Project
(公開・非公開)を選択してcreateボタンでプロジェクトを作成します。
また、メニューにあるSettings
では、プロジェクト名やURL、公開・非公開の変更、プロジェクトの削除が可能です。
- プロジェクト名変更
- URL変更
- 非公開に変更(元々非公開の場合は公開へ)
- プロジェクト削除
ページ作成
ページを作成するには、次の3つ方法があります。
+
ボタンから作成- アドレスバーから作成
- 他ページからのリンクで作成
1. +ボタンから作成する方法
まず+
ボタンで作成する方法ですが、下記の様に+
を選択してタイトルを記述すると新規のページを作成する事が出来ます。
2. アドレスバーから作成する方法
次にアドレスバーで作成する方法ですが、アドレスバーのプロジェクト名
の後にページ名を入力して(プロジェクト名/ページ名
)enterを押すとそのページが作成されます。
例えばtest
というタイトルのページを作成するには、下記の様にhttps://scrapbox.io/pikawaka/
の後にtest
を追加します。
3. 他ページからのリンクで作成方法
最後にリンクから作成する方法ですが、他のページ内で「作成するページのタイトル」を[]
で囲みリンクを作成します。そのリンクをクリックすると、ページが作成されます。
ただし、リンクから作成する場合はタイトルだけの記述ではページが保存されないので、上記のtestページのaaa
の様に内容を追加する点に注意してください。
Scrapbox記法
Scrapboxは、下記の様な記法でリストや文字の大きさを変更する事が出来ます。
Scrapbox記法 | 例 | |
---|---|---|
リンク | [] |
[リンク] |
リスト | スペース | リスト表示される例を参照 |
番号付きリスト | 1. | |
太字 | [* ] or [[ ]] |
[* 太字] ,[[太字]] |
文字の大きさ | [* ] [** ] ... |
[* 一番小さい] |
下線 | [_ ] |
[_ 下線] |
イタリック | [/ ] |
[/ イタリック] |
打ち消し | [- ] |
[- 打ち消し] |
コード | ` ` |
`コード ` |
コードブロック | code:言語 |
code:ruby |
helpfeel記法 | ? と半角スペース |
Helpfeel記法を参照 |
また、下記の様に選択した範囲をalt + 上下
する事によってブロックの入れ替えを行う事が出来ます。
画像のアップロード
画像はアップロードボタンは特になく、下記の様に画像ファイルをドラックアンドドロップすることでアップロードする事が出来ます。
他にも、クリップボードやGyazoのリンクを貼り付けることで画像をアップロードすることが出来ます。
クリップボードからの場合は、画像をコピーしてMacはcommand + v
でWindowsはctrl + v
で貼り付けることが出来ます。
また、スマホからは下記の手順で画像をアップロードします。
自分のページ作成
Scrapboxは、自分のページを作成する事が出来ます。作成方法は、まずメニューからCreate my page
を選択します。
Create my page
の選択後、プロジェクトに自分のページを作成するかの確認のポップアップが表示されるのでOK
をクリックします。
クリック後は、下記の様に自分のページが表示されます。
自分のページの一番上にある画像がアイコンになります。このアイコンは、下記の様に[自分のページタイトル.icon]
かctrl +i
で使うことが出来ます。(アイコン記法
)
ピンどめ
Scrapboxは階層構造がないので、ページが増えると下記の様にホーム画面にどんどん追加されます。
そこで、ページに「ピンどめ」をすることで上部に固定することが出来ます。ピンどめは、下記の様にピンどめをしたいページを開いて右のメニューのPin at home
を選択します。
上記の様にホームの画面で折り目がついているページがピンどめされているページになります。ピンどめの順番は、ピンどめした時間の順番になっています。
ピンどめを外したい場合は、ページを開いて右のメニューにあるUnpin from home
を選択すると外すことが出来ます。
ハッシュタグ
Scrapboxは、ハッシュタグを使うことが出来ます。
下記の様に、ページ内に#(ハッシュマーク)
を使ってタグを簡単に付ける事が出来ます。
上記は、ページ内に#人物
のハッシュタグを付けています。ハッシュタグを付けると同じ#人物
を付けたページが下部に表示されます。
ハッシュタグとリンクの使い分け
ハッシュタグとリンクは、どちらも関連するページをリスト化をすることが出来ます。
この2つの機能についてどの様な場合使い分けるのかを確認していきます。
リンクは、下記の様な場面で使うことが出来ます。
- 文章の中にリンクを使う
- 一覧リストにリンクを使う
ハッシュタグは、カテゴリ分けをしたい場面で使うことが出来ます。
例えば、下記の様に本のページが複数あるとします。この複数の本は読んだ本(読了)なのか、まだ読んでいない本(未読)なのかをハッシュタグを使ってカテゴリ分けします。
この様に、カテゴリ分けをしたい場面ではハッシュタグを使い、一覧ページを作成してページリンクをリストで表示させたい場面ではリンクを使い分けることが出来ます。
タイムスタンプ
Scrapboxは、右のメニューでページを作成した日付と更新した日付を確認することが出来ます。
また、ページ内にショートカットを使ってタイムスタンプを貼ることが出来ます。Macの場合は、ctrl + t
でWindowsやLinuxではalt + t
で貼り付けします。
Scrapboxを最大限に活用しよう
Scrapboxはページを簡単に作成する事が出来ますが、リンクやハッシュタグを利用しなければ、情報整理されていないページがただ並んでいるだけになります。
Scrapboxを使う時は、ただひたすらにページを作らず「特徴」や「使い方」など長所を活かしてこそ、最大限に活用する事が出来ます。
Scrapboxの長所を活かしているオススメの使い方を紹介していきます。
関連するページのリスト化
関連付けられるページは、ハッシュタグ
やリンク
機能をどんどん活用してリスト化する事で情報を整理出来ます。それでは、例を参考にしてリスト化する流れを確認していきましょう。
まずは、プロフィール情報を載せたい人物のページを次の様に作成します。
下記の作成した人物に関する5ページは、作成しただけなのでホーム画面に並ぶ独立したページとなります。
また関連付けを行なっていないので、当然ですが下記の田中さんのページ下部には何も表示されません。
しかし、本来なら人物に関するページは他にも作成されているので関連付けを行い情報を整理する必要があります。
関連付けを行わないと、情報が独立してしまいScrapboxの情報整理を活かすことが出来ません。うまく活用する為に、関連するページにリンクやハッシュタグはどんどん使っていきましょう。
1. リンクで関連付けする場合
リンクでの関連付けは、下記の様に人物ページを作成して各人物のリンクをページ内に貼ります。ページ下部には、リンクした各人物のページがリストとして表示されます。
また、双方向リンクされるので、各人物のページからもこの人物ページを辿る事が出来ます。
2. ハッシュタグで関連付けする場合
ハッシュタグでの関連付けは、下記の様に各ページに#人物
のハッシュタグを付ける事で関連付けを行えます。また、所属する部署(#ライター
)のハッシュタグを追加する事で、関連するページのリストを細分化する事が出来ます。
しかしハッシュタグはリンクと違って人物のページは作成されないので、人物ページを作成しない限りホーム画面から人物ページに移動できません。
ハッシュタグで作成したページは、下記の様に検索で辿ることができます。
ホーム画面からハッシュタグを辿りたい場合は、下記の様にハッシュタグ名のページを作成します。ハッシュタグ名のページを作成すれば、ホーム画面からでもハッシュタグで作成したページに移動できます。
また、一覧の情報を記述しているページに対してピンどめを活用する事でホーム画面で管理しやすくなります。
1ページに記述する情報量を多くしない
Scrapboxを活用するには、1ページに記述する情報量を多くしない事です。
例えば、下記の「【お役立ち情報】Scrapboxを導入して簡単に情報整理をしよう」のページでは、特徴や料金、使い方などを1ページにまとめて記述しています。
上記の様に1ページに情報を詰めてしまうと、Scrapboxで情報を上手く整理出来なくなります。この場合は下記の様に、リンクで情報を分割してページを作成する事で関連付けを行えます。
分割する部分を選択してNew page
をクリックすると、内容が貼り付けられたページが作成されます。更に、元のページでは作成されたページのタイトルリンクが貼られるので簡単にページ間の関連付けが出来ます。
意見や感想には自分のアイコンをつけよう
Scrapboxは、自分のページを作成するとアイコンが使える様になります。
このアイコンを使って自分の意見や感想などにつけると、誰が発言したかなど見返したときに視覚的に分かりやすくなります。
そして複数人で同時編集も可能なので、ミーティングでは司会1人だけで全員が書記になって意見を記述するという参加型ミーティングにもする事が出来ます。
マネジメントや効率よい仕事のやり方・時間管理・タスク管理を研究している著者がScrapboxについて基礎から応用、コツまで1冊にまとめた以下の書籍もおすすめです!
次世代の情報整理ツール「Scrapbox」を使い倒すための指南書!
この記事のまとめ
- Scrapboxは、メモ帳感覚で簡単に使う事が出来るドキュメント管理ツール
- 個人利用の場合は、プロジェクトを非公開にしても無料で使う事が出来る
- ビジネスの場合でも100ページまでは無料で使う事が出来る