更新日:
【オフィスチェア】 「アーロンチェア」レビュー!購入時の不安や決め手
アーロンチェアは、オフィスチェアの代表のような存在です。非常にこだわり抜かれて作られており、満足度が高いです。
テレワークにより自宅で長時間のPC作業をすることが多くなりました。
テレワークをする上で、長時間座り続けるとオフィスチェアでなければ体を痛めてしまうのではないかという不安を感じる方は多いと思います。
私もその一人で、悩んだ末にアーロンチェアを購入しましたのでレビューをおこないました。
本記事では、買うまでの不安や購入後良かった点などを紹介したいと思います。
同じ不安を抱えていて、アーロンチェアを買おうか迷っている方の参考になればと思います。
なぜ買おうと思ったか
まずは、アーロンチェア購入を検討し始めた理由について話します。
同じような悩みを持っている方もいると思うので、そういった方はアーロンチェアを検討してみてはいかがでしょうか?
仕事で長時間PC作業をする上で、背中や腰を悪くするのが怖かった
テレワークといった事情で在宅勤務する時間が急激に増加し、毎日長時間のPC作業を行うことになりました。
ずっと座りっぱなしなので、これを続けていたらいつか背中や腰を痛めてしまうのではないかと不安でした。
オフィスチェアについて調べるなかで、アーロンチェアはPC作業に向いていて、正しい姿勢を保つ椅子だと知り、目的に合うのではないかと感じました。
何年も使うものなので、品質に不安があるものは使いたくなかった
何年も使うものなので、良いものを買おうと思っていました。
そうなると必然的に価格帯も高くなってしまうので、万が一壊れたりしたら困ります。
その点においてもアーロンチェアは12年の保証が付いており、申し分なかったです。
部屋に置いてテンションが上がるものがよかった
せっかく自室に置くものですから、部屋に置いて気分が上がるものがいいと思いました。
アーロンチェアは最高のオフィスチェアと言われるほど有名でしたし、正直なところ憧れがありました。
モチベーションにもつながるかもという期待もあり、購入を検討しました。
アーロンチェアの最新版、「アーロンチェア リマスタード」です。
アーロンチェアとは
ここで一旦、アーロンチェアが一体どんな椅子なのか詳しく紹介したいと思います。
アーロンチェアの特徴
ワークチェアのエッセンスをとことん煮詰めた「頂点」とも言える存在
総合評価 | 18/20 |
---|---|
前傾機能 | ★★★★★ ... 前傾のために作られている | 調整機構 | ★★★★☆ ... 基本的な機能を高水準でカバー |
種類 | ★★★★☆ ... 珍しい3サイズ展開 |
保証 | ★★★★★ ... 12年 |
価格 | ¥205,700 |
オフィスチェアの中で最も有名なのが、アーロンチェアです。
アーロンチェアは、全てがスペックでは測りきれないこだわりでできています。
奇抜な機能はないものの、大事な部分は妥協せず、全てが高いレベルでまとまっています。
アーロンチェアは、前傾姿勢を想定して作られており座面と背もたれが前に倒れます。
この前傾機能によって、PC作業などの前傾姿勢をしていても背もたれのサポートが機能しS字カーブ(正しい背中のカーブ)を作ってくれます。
この「前傾チルト機能」と背中と腰を広範囲でサポートする「ポスチャーフィットSL」によって、長時間の作業でも体への負担を最小限に抑えられるでしょう。
これが、アーロンチェアは正しい姿勢を保つ椅子と言われる所以です。
ラインナップは、体の大きさに合わせた大・中・小の3種類のサイズが用意されています。
通常、体型の違いは座面の前後移動で対応するのが一般的で、わざわざサイズ違いを用意するのは非常に珍しいことで、こういった部分でも妥協をしないこだわりが感じられます。
正規品を購入した場合、12年の保証が受けられます。
故障の種類によって保証年数を変えている企業が多い中、アーロンチェアを開発しているハーマンミラー社はほぼ全ての故障に対して12年の保証をつけています。
(高さ調節のガス圧シリンダーは2年間)
アーロンチェアの最新版、「アーロンチェア リマスタード」です。
ハーマンミラーとは
アーロンチェアは、アメリカのハーマンミラー社で開発されました。
ハーマンミラーは世界的に有名なオフィス家具メーカーで、オフィスチェア業界の中では中心的な位置を占めています。
人間工学に基づいた、他にはない洗練されたオフィスチェアを多く世に出しており、いずれも高い評価を受けています。
ハーマンミラーの代表的なオフィスチェアは、アーロンチェアの他に、デザイン性の高いセイルチェアやエンボディチェアなどがあります。
アーロンチェアを使っているシチュエーション
私がアーロンチェアを置いているのは仕事用のデスクで、そこでほぼ一日中座っています。
そこでは基本的にノートPCを用いたPC作業をおこなっています。
具体的に活用しているシチュエーションは、「仕事中」と「読書や動画視聴」の2パターンでしょうか。
仕事中
アーロンチェアを一番使っているのは、やはり仕事中です。
ノートPCで作業するのですが、前傾機能のおかげで集中もでき疲労もたまりません。
アーロンチェアでなければこれほどのパフォーマンスは出なかったでしょう。
こういった感じで、外部ディスプレイをつなげて作業することもありますが、自分の姿勢に合わせてスムーズに前傾になったり後傾になったりしてくれるので、どちらのディスプレイを見ていてる時でも快適に作業できます。
これは想像以上に快適で、こんなにストレスなく作業できるのかと少し感動しました。
読書や動画視聴
PC作業は基本前傾姿勢でしたが、後傾もある程度対応できます。
動画を見ているときはヘッドレストがほしいなと思う時もありますが、読書に関しては相性抜群です。
他にあった候補
他に候補として考えていたオフィスチェアに「セイルチェア」があります。
セイルチェア
セイルチェアも前傾チルト機能があり、用途としてはほぼ同じということで候補に入れていました。
同じハーマンミラーから出ていることも、理由の一つです。
どちらかというとセイルチェアの方が前傾に特化しており、作業以外は受け付けないといった印象です。
試座してみた結果、アーロンチェアの方が自分の体に合っていると感じたので、今回は見送りました。
セイルチェアについてはこちらの記事で解説しています! 比較の参考になればと思います。
アーロンチェアの評価と実際のレビュー
これまで、アーロンチェアの特徴について紹介してきました。
次に、本章ではアーロンチェアを実際に使ってみて良かった点と、購入前不安だった点を紹介します。
良かった点
脚や尻に圧迫感がないので、座っていても不快にならない
今までオフィスチェアを使っていると、特に前傾姿勢で足の付け根に血流が止まっているんじゃないかと思うくらい圧迫感があり、不快になるときがありました。
そのため、脚を座面に付けないようにと足組みの癖が付いてしまったりしていました。
アーロンチェアに座ってみると、驚くほど圧迫感がなく不快感がなくなったため、非常にうれしかったです。
おそらく、メッシュの張り方が特殊で場所によって反発力を変えているため、圧迫感がないのでしょう。
足組みの癖も改善したので、これだけでも買ってよかったと感じました。
背中や腰が痛くならなくなり、長時間の作業が怖くなくなった
深く座ると、背中と腰がしっかりサポートされている感触を確かに感じることができます。
一日仕事した後でも背中の疲れを感じないため、安心して長時間座っていられます。
この背中と腰のサポートは、ポスチャーフィットSLというそうです。
普通の椅子は「ランバーサポート」といって、腰部分がせり出し腰のサポートを強化します。
アーロンはそれに加えて、仙骨という背中の骨までサポートし、よりS字カーブが作りやすいようになっているため、体への負担も軽減できているのでしょう。
どの姿勢でも違和感を感じない
先述したように、作業中は前傾と後傾を行ったり来たりすることもあります。
傾斜の動きも本当にスムーズで、全くストレスがありません。
「今、前傾だっけ?後傾だっけ?」となるくらい、どの姿勢でも自然な状態を保ってくれます。
正しい姿勢で座るようになった
足組み癖がなくなり、他の椅子でも姿勢よく座れるようになった気がします。
正しい姿勢を知ることができたので、座っているとき以外でもその姿勢でいられるよう意識しています。
アーロンチェアの最新版、「アーロンチェア リマスタード」です。
不安だった点
次に、購入するにあたって不安だった点と、実際にどうだったかをとりあげます。
ヘッドレストがない
おそらく、ここがネックで購入を迷っている方は非常に多いのではないかと思っています。
私もヘッドレストがなければ首をあずけられないし、首が疲れてしまうのではないかと不安でした。
いざ使ってみると、前傾姿勢で使う上でヘッドレストは不要であると感じました。
ヘッドレストは後ろにもたれた際によりリラックスできるようにあるものですし、作業中にヘッドレストが欲しいと思う機会はありませんでした。
私のようにPC作業がメインという方であれば気にする必要はないでしょう。
どうしてもヘッドレストが欲しい!という方は、オカムラのシルフィーもあわせて確認するといいかもしれません。 シルフィーは前傾姿勢に対応していながら、ヘッドレストつきモデルも用意されています。
前傾チルトを初めて使うので本当に効果があるか不安
今まで前傾チルト機能のある椅子を使ったことがなかったため、実際に作業に導入できるか不安でした。
ただ、上で書いてきたようにこの不安は杞憂でした。
前傾機能のおかげでより自然な姿勢で作業できているのを実感します。
また、足の圧迫感がないのは座面が前傾してくれているおかげもあるのではないかと思います。
キャスターが床を傷つけないか不安
オフィスチェア全般に言えることですが、重量がかなりあるためキャスターがフローリングを傷つけないか心配でした。
結果は、こちらも大丈夫でした。
アーロンチェアのキャスターに使われている樹脂は、フローリングとカーペットどちらも床を傷つけることなく使えるようです。
購入の決定打
ここで、購入する際に判断の決め手になった点を紹介します。
これらにピンと来た方は、アーロンチェアが合っているのではないでしょうか。
高いサポート力で、長時間座っても疲れない
一日の疲労の溜まり具合は小さな差でも、10年以上、毎日長時間座ることを考えると可能な限り疲労を残したくはありません。
アーロンチェアの前傾チルトとポスチャーフィットはその点において非常に強力で、正しい姿勢を保ち続けて疲労をためません。
サポート力で他に並ぶオフィスチェアは無いのではないでしょうか。
背もたれと座面の両方がメッシュ素材になっており、蒸れない
背もたれがメッシュになっているオフィスチェアはたくさんありますが、座面までというのはなかなかありません。
他にはエルゴヒューマンくらいでしょうか。
数が少ないのは、座面は大きく体重がかかるため高い技術がないとメッシュがヘタってしまうからです。
アーロンチェアは場所によってメッシュの張り方を変えるという手法をとっており、高い技術力とこだわりを見せています。
体に触れる部分全てがメッシュなので、熱がこもりにくくずっと座っていられます。
アームレストの高さ調節が無段階ででき、ベストポジションに肘を置いて作業できる
個人的にアームレストは非常に重要視していて、肘の位置で肩の凝りやすさも大きく変わると思っています。
ノートPCを使用した作業が主なので、トラックパッドを操作したりタイピングしたりといった際に、できるだけ手や肘をつかれない位置に置きたいと考えていました。
ただそれは、高さ調節が無段階でなければほぼ不可能なことです。
アームレストの高さ無段階調節は意外と珍しく、こちらも決め手となりました。
デザイン性
ハーマンミラーのオフィスチェアは、デザインも頭ひとつ抜けています。
どの椅子も一目でわかる特徴的で洗練されたデザインで、オフィスチェア界におけるAppleと言えるのではないかと思っています。
自室に置くと、それだけでテンションが上がります。
アーロンチェアを購入する
これまでで、購入の決定打や不安点、買ってよかった点などを紹介してきました。
以上の理由から、私はアーロンチェアの購入を決めました。
最後に、私が購入したアーロンチェアのモデルと仕様についてまとめておきます。
購入したモデル
アーロンチェア リマスタード:最高の前傾チェア
アーロンチェアは他のオフィスチェアにあるような、背もたれの大きさ違いだったりアームレスト違いといったようなモデルを複数展開せず(下位モデルはあります)、1モデルのみです。
その中で、自分の体型にあったサイズをA(小)・B(中)・C(大)の中から選びます。
色は3色ありますが、最もスタンダードなのがグラファイト(黒)で、それ以外は価格が高くなるので注意が必要です。
私はサイズBのグラファイトを購入しました。
アーロンチェアの最新版、「アーロンチェア リマスタード」です。
その他のラインナップ
アーロンチェアに複数のモデル展開はありませんが、下位モデルとして「アーロンチェア ライト」が用意されています。
アーロンチェア ライト:廉価版アーロンチェア!
アーロンチェア ライトは、アーロンチェアの下位モデルです。
価格が7万円程度抑えられている分、以下の機能が省かれています。
- 前傾チルト機能がない
- 固定アーム、もしくはアームレス
- ポスチャーフィット(背中のサポート)が弱い
予算的に厳しいけれどどうしてもアーロンチェアが欲しいという方は検討してみてもよいかもしれません。
アーロンチェアの廉価版、「アーロンチェア ライト」です。
仕様詳細
最後に、確認用として詳細な仕様をまとめておきます。
仕様 | 詳細 |
---|---|
メーカー | ハーマンミラー |
調節機構 | 座面高さ調節 / リクライニング硬さ調節 / リクライニング範囲調節 / 前傾チルト / アームの高さ調節 / アーム角度・奥行調節 / ポスチャーフィット調節 |
背もたれ素材 | メッシュ |
座面素材 | メッシュ |
脚素材 | 樹脂 / アルミニウム |
キャスター | 樹脂 |
カラーバリエーション | 3色 |
サイズ | 幅:660mm / 高さ:930~1045mm / 脚奥行:675mm / 座高:405~520mm (Bサイズ) |
重量 | 約20kg |
(画像引用: ハーマンミラー公式サイト)